
『
いかにしてアーサー王は日本で受容されサブカルチャー界に君臨したか アーサー版 ―変容する中世騎士道物語―』 岡本広毅, 小宮真樹子編, みずき書林, 2019年
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「アーサー王伝説」は元々ブリテン(イギリス)の伝説だが、今や日本でもその認知度はなかなか高い。物語自体を知らなくても「アーサー」「マーリン」「聖剣エクスカリバー」などの名前を知っている人は多いのではないだろうか。なぜならこれらのものは日本でも漫画・アニメ・映画・ゲームと言った媒体で使われているからだ。
本書は夏目漱石の和製アーサー王伝説『薤露行(かいろこう)』や『ドラクエ』『Fate』などを取り上げながら何故異国の伝説が日本のサブカルチャーに取り入れられたかを探る1冊となっている。巻末に人物相関図や一次資料の紹介もあるので、元の物語を知りたい人にもオススメ。